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アルバレアの乙女

クリアデータ

アルバレアの乙女の感想

PS版「アルバレアの乙女」はFX版「アルバレアの乙女」をプレイしやすいように調整して発売された移植作品です。数少ない乙女ゲームがPS版で発売されたということもあり、多くの女性プレイヤーから支持を受けました。

プレイヤーは、ヒロイン・アシャンティの分身としてライバル2人と共に聖乙女を目指します。でも、多くのプレイヤーが目指すのは、正当エンディングである聖乙女ではなく、聖騎士様たちとの恋愛エンディングです。攻略対象になるキャラクターは5人の聖騎士+α(隠しキャラ)ですが、迎えられるエンディングの数はそれ以上に存在します。中でも王様とのエンディングは必見!BAD・EDともとれなくもないですが、爆笑ものです。

聖騎士で一番人気は、おそらく貴族出身のロテールだと思いますが、攻略の難易度も高いキャラクターです。とにかくイベントのタイミングがシビアで、ひとつ逃すと攻略不可。小さな女の子に泣かされた「子猫ちゃん」は多いはず。その代わりにEDを迎えられたときの達成感も大きいです。他の聖騎士とのエンディングはロテールほど難しくはありませんが、「アンジェリーク」に比べるとかなり難易度が高いです。聖乙女を目指して真面目に学習しないと、まったく相手にしてもらえません。最初の冷たさからやさしい言葉を掛けてもらえるまでの過程が、まさに疑似恋愛なのです。

FX版「アルバレアの乙女」では聖乙女になるための試練である外敵との戦闘のクリア条件が厳しくプレイヤー泣かせでしたが、PS版ではとても簡単になっています。私としては、もう少し条件を厳しくした方が試練らしくていいと思いますが、戦闘も数ある会話イベントのひとつとするならば、このくらいの難易度に押さえる必要があったのでしょう。実際、FX版はあまりに厳しすぎて脱落したプレイヤーもいたと聞きますし、PS版でも後半の戦闘は難しいと感じる人がいたようです。

恋愛イベントと普通のEDは美しい一枚絵ですが、恋愛エンディングは全てアニメーションです。FXのウリがアニメーションでしたから、当然その流れを汲んでのことですが、完成度は正直「そこそこ」です。見られないほどにひどくはないけれど、感動するほど美しくもない。美しい止め絵とどちらがいいか、微妙なところです。

アルバレアの乙女は、学習とデートをバランス良くこなしてイベントを順番にクリアしていかなければ良いエンディングを迎えられません。また、一度は聖乙女EDを迎えなければ隠しキャラEDにたどり着けないなどの縛りもあります。やさしすぎもせず、目的のEDによっては効率的なプレイを要求される等よくシステムを練られた良ゲームだと思います。

コミック版アルバレアの乙女

ゲームと同じくキャラクターデザイナーであるモテギ春恵が作画、本多かほるの原作により、あすかコミックスDXから全2巻でコミック化されました。1巻は素直に面白いですが、ラストが「アルバレアの乙女」のゲームとしてはブーイングです。確かに多くのプレイヤーが目指すのは聖騎士との恋愛エンディングですが、ヒロインの本来の目的は聖乙女になることですから、その基本設定を公式本で崩してはダメでしょう。前半が面白かっただけに特定のキャラに傾いた後半の展開は本当に残念でした。恋愛物語としては悪くないけど、ゲームありきの作品としては評価を下げざるを得ません。

小説版アルバレアの乙女

ASUKAノベルズから「アルバレアの乙女―聖騎士の都」「アルバレアの乙女―聖乙女の翼」の2冊が発売されました。執筆は田中桂、挿絵はモテギ春恵。こちらはアシャンティが王都に旅立つところから始まります。主にゲーム前半の時期で聖騎士と親交を深めるきっかけとなるオリジナルイベントストーリーです。恋愛イベントではないけれど、ドキドキ度は結構高めかも。乙女の妄想を増大させるのにいい感じで事件が発生しています。聖乙女候補生のアシャンティは、まだまだこれからで先が楽しみ、というところで終わっています。

アルバレアの乙女の攻略

モテギ春恵のHPにFX版「アルバレアの乙女」攻略があります。が、これだけで全員攻略できたらスゴイ!そのくらい、大変なんですよ、愛情度を上げるのが。

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