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クレプシドラ〜光と影の十字架〜

プレイデータ

完全にネタバレですので、自力でクリアしたい方は、引き返しましょう。
ゲームタイトル クレプシドラ〜光と影の十字架〜
対応機種 Windows2000/XP/Vista 日本語版
発売元 イーアンツ有限会社 リボンマジック
ジャンル 恋愛ADV
プレイ環境 WindowsXP SP3 日本語版
プレイ時間 初回約3時間、リプレイ(シナリオスキップ可)20〜40分

クレプシドラ〜光と影の十字架〜の感想

久々にプレイした乙女ゲームADV「クレプシドラ〜光と影の十字架〜」は、短いながらも秀逸なシナリオと美しいCGが満載の良ゲームです。

物語は、いきなり駅で会社員が亡くなるプロローグで始まります。続いて雑踏の中で、突然人の心の中が読めるようになった記憶喪失の少女が、謎の声に導かれて、死せる魂が天国に行くか地獄に堕ちるかを決める光と闇の教会に辿り着きます。プレイヤーの分身である謎の少女は、女性のハートシーク(人の心を読む力)の保持者ということから「イブ」と呼ばれ、教会を案内してもらっているときに、プロローグで死亡した青年(水先)に遭遇します。7時間後の最後の審判で彼が天国に行けるようイブの真実捜しが始まります。

ゲーム本編は12:00から17:00まで30分刻みでマップを移動し、訪れた先でイベントが発生すると最後の審判で使用できるキーワードを入手したり、回想CGが埋まります。キーワードの入手にはイブのハートシークを使うのですが、自動的に入手できるキーワードと、選択肢により入手できるキーワードがあります。また、せっかくキーワードを入手しても、最後の審判において、正しい順序で正しい言葉を選択しなければ、水先の魂を天国へ送ることができません。使用順を間違って、ろうそくの明かりが消えてしまったり、居眠りしてしまうとBADEDです。キーワードの選択は確率の問題なので、ある程度回数をこなせば天国EDは迎えられると思います。天国EDを迎える過程で出会ったキャラクターとの親密度に応じて、その後個別のキャラクターEDが見られます。

お茶会に参加する7人のキャラクターEDを発生させるのは簡単ですが、それだけでは回想CGが埋まりません。このゲームの本領が発揮されるのは、ここからです。単なるCG埋めの作業としてなら、1箇所の訪問場所に全てのターンを費やす×14回で埋まりそうなものですが、8回目の訪問で「放浪ED」に分岐する選択肢が発生。その後、回想CGが必要数に達していれば「はじめから」プレイすることで、真のEDへの道が開けるのですが、回想CGの回収に「つづきから」を選択していると、無限ループしてしまう危険があります。真のEDへの道が開けたかどうかは、オープニングの会話が一部おちゃらけモードに変わるのですぐわかります。周回プレイしているプレイヤーへのちょっとしたサービスというか、心の内を見透かされたというか。本来シリアズなゲームなのに、絶妙なタイミングでギャグが割り込んできますから、クスッと笑ってしまうことでしょう。

乙女ゲームとはいえ、主人公が幼い子どもなので、キャラクターEDも、一般に期待されているような恋愛EDとは少し趣が異なります。それでも、攻略対象キャラクターの台詞はきわどいところを突いていて、これが妙齢なお嬢さんがヒロインだったら結構ヤバイかも。基本路線は、「続きはあなたの心の中で」だと思います。ただし、最後に見ることの出来るイブED-2は、かなり危険な香りのするEDです。美しいCGなのでインパクトが絶大!

全てのEDを見て、全ての回想CGが埋まっても、複雑な世界観とキャラクターの相関図における因果関係には、いくつか謎が残ります。それでも、一応、ゴシックホラー的なゲームとして成り立っていますので、残る謎をゲームの余韻として捉えるか、続編への布石として見るかは難しいところです。ドラマCDなどが発売されていますから、続編に期待するプレイヤーも多いのだと思います。

お気に入りのキャラは、アルジェンですが、キャラクターEDとしてはディスの方が好き。ディスはイベントがほぼギャグなのでその反動かな。でも、一番好きなEDは、放浪EDです。キャラクターEDはありませんが、イベントが私好みなんです。クレプシドラの側面を描いているように思います。本質を描いているのはアダムEDとその関連イベントだと思いますが、謎が残りすぎて不満が残ります。

ワンプレイ2時間から3時間(スキップ機能を使えば20分から40分)と手軽にできるので、ノーマルタイプのキャラクターゲームとしては、オススメです。シナリオが短いといっても、1日で回想CGを回収するのは困難だと思いますし、複雑な分岐や、ましてや戦闘などもないので、このくらいのボリュームでちょうどいいと思います。主人公が幼い子ども故に一般の恋愛ゲームとは異なる、教会を舞台にしたおとぎ話として世界観を楽しめる作品です。

ゲームの流れ

オープニング

マップを移動してキーワードを集める。1プレイで10ターン。
・12:00から14:30までに、6回行動。14:30のイベント後、カテキスタがお茶会へ誘いに来る。
・15:00のお茶会は強制参加。7回目行動
・15:30から17:00までに、3回行動
・16:00に特定の場所へ訪れると選択肢により、放浪ED
・17:30は、AVENUE(並木道)しか行けない→デヴィンと会話後、最後の審判へ

最後の審判
・3回、発言のチャンスがあるので、割り込んで、キーワードを選択する

判定が下る→天国ED、地獄ED、生還ED

ハッピーエンドを迎えられれば、その後、親密度の高いキャラクターとの個別EDが発生。

ノーマルEDと真EDへの分岐

オーソドックスなアドベンチャーなので、基本的には「正しい選択」を選んでいけば、EDに辿り着けます。しかし、キャラEDを迎える前提条件が天国EDに辿り着くことなので、まずは正当EDを目指すことになります。また、BADEDを迎えた上で一定数の回想CGを埋めなければ、真のEDへのフラグが立ちません。

初期状態で見られるEDを迎え、回想CGが必要数に達したのち、「はじめから」を選んでプレイするとOPが変化します。その後、特定の場所で真EDへ辿り着くためのイベントが発生するので、真のEDを迎えることが出来るようになります。回想CGを埋めるためには、一見無駄に見える行動が必要なので、人によっては「作業的」な感じを受けるかも知れません。

キャラ別の攻略とエンディング(完全ネタバレ

キャラクターED:天国ED後に発生
アルジェンED-1
ディスED-1
デヴィンED
カテキスタED
クルスED
チェンバレンED
パロED
通常ED
天国ED:キャラクターEDを迎えるための前提条件(必須)
イブED:天国ED後に発生
地獄ED:BADED
放浪ED
居眠り:回想CGはないけれど、BADED
真ED:キャラクターED+通常ED+定められた数の回想CGを達成したのちにフラグ発生
生還ED:キャラクターED-2を迎えるための前提条件(必須)
アルジェンED-2
ディスED-2
アダムED
イブED-2:一番最後に見ることの出来る真ED

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