青海国の魔術師/外伝

竜魚の宝−(5)−
 
 晴天下、白い帆を広げた船が列を組んでいた。
 軍艦と商船、大きさも様々に入りまじっているが、なかなか壮観な眺めだ。
 もっとも今はそれを楽しむ気にはなれない。
 なぜなら、それらは自分の乗っている船を包囲しているからだ。
 あからさまに非友好的な一団は「竜魚の海」のはずれで島影に隠れて待ち伏せていた。
 待ち伏せの可能性も考えないでもなかったが、まさかこれほど多くの船が待ち構えているとは予想しなかった。よほど「フォーンの宝」は魅力的らしい。
「どうする?」
 イセーは隣に立って一団を睨み据えている幼なじみに声をかけた。
 首領格が乗っているとおぼしき軍艦から、交渉を求める合図が送られて来たのは先刻のことだ。所属を隠しているものの、構造からソルヤの軍艦にまず間違いないとユーナルが言い、セノルも同意した。
「話し合う必要があるとは思えんな。ま、逃げるしかないだろう」
「だよねぇ」
 しっぽを巻いて逃げ出すのはお互い性に合わないのだが、多勢に無勢、仕方がない。
 いつでも動き出せるよう準備をしている間に使者の小舟が近付いて来た。ある程度の距離を置き、小舟は停止した。使者が不安定な舟の上でわざわざ立ち上がり、手にした書状を読み上げ始める。その一方的な降伏条件にイセーとユーナルは顔を見合わせた。
「見付けた宝を全部渡せってのは分かるけどな」
「セノルを引き渡せって……連中、トルン商会から身代金でも巻き上げるつもりなのかねぇ?」
「違うと思いますよ」
 彼らの後方に控えていたセノルが落ち着いた声で会話に割って入った。
「あの中にはケアン商会の船も見えます。ソルヤ王の耳に『フォーンの宝』の話を吹き込んだのは、まず間違いなくケアン商会の手の者でしょう。日頃から懇意にしているようですから」
「ケアンって、あんたの商売敵かい?」
「ええ。おそらく、宝を渡す代わりに私を消すよう取引したのではないでしょうか」
 そんな推測が成り立つ程、日頃から熾烈な争いを繰り広げているのだろう。セノルは常と変わらぬ様子だが、その瞳に侮蔑の色が見えた。
「確かにケアンは商売敵を蹴落とすのに手段は選ばないと評判だし、やりかねないな」
 ユーナルにも頷かれてしまうあたり、ろくでもない商人であることは間違いないようだ。
「あいつらの喜ぶような宝なんざないんだから、その取引とやらは成立しないんじゃないのかい?」
「ええ。だから、私を引き渡して下されば結構ですよ。ソルヤ側と交渉して、身の保証を勝ち取ってみせます」
 うちの財力はケアン商会などと比べものになりませんからとセノルはさらりと言ってのける。「フォーンの宝」と引き替えにしても始末したいとケアン商会側に思わせるような男だ。おそらく、その言葉を実行するだけの力はあるのだろう。しかし、イセーはセノルの提示した案に同意しなかった。
「やなこったね」
「なんで、あいつらが欲しがってるものを渡してやらなきゃならん」
 イセーとユーナルはほぼ同時にそう応じていた。青い目を見交わし、にやりと笑う。
 こういうところでは息がぴったり合うのだ。
「しかし」
「あんな連中にやられるくらいなら、この先生きててもしょうがないだろ」
 うちの船団の名に泥を塗るのは御免だとイセーが言えば、
「安心しろ。王位の件なら、コーレンが引き受けてくれるし、仮に俺がとっつかまって身代金をふっかけられても、あいつがきっぱり断ってくれる」
 とユーナルが続ける。
「そんな理由で安心などできません」
「そうか?勝算はないわけじゃないんだぞ。連中は宝ごと船を沈めるわけにもいかないんだからな」
「宝なんか積んでいないと分かったら、腹いせに沈めにかかるかもしれないしね。あたしらの腕を信用しなって。それとも信用できないってのかい?」
 なんだか人を騙そうとしている詐欺師にでもなったような気分でイセーがユーナルと二人がかりでセノルを説得していると、それまで反対側の甲板にいた王妃がにこにこしながら近付いて来た。
「もう大丈夫よ」
「どうしたのさ?」
「ほら」
 サーリェの指さす方向に目を向けたイセーは一瞬息を止めた。
「あんたが呼んだのかい?」
「呼んだわけじゃないわ。ユーナルが怒っているみたいだけど、どうしたのかと聞かれたから答えただけ」
 ユーナルの見送りに付いて来ていたみたいねと何でもないことのようにサーリェは言う。
「なるほど。連中もユーナルと同じくらいには好戦的ってわけだ」
 控えめにイセーはそう表現した。
 その視線の先で白波を立てて近付いて来るのは竜魚の群れだった。
「すごい数ですね。翠鈴島にいた群れだけではないようですが」
 五十頭はくだらないだろう竜魚の群れにセノルが嘆息する。
「他の群れも誘ったみたい。この辺りにはめったに船が来ないから、はしゃいでいるわ」
「はしゃぐって……連中、船を沈めるのを楽しんでいるのかい?」
 そうみたいと王妃に肯定されて、イセーは頭を振った。
 どこまでもユーナルと竜魚は似ているらしい。
 彼らに劣らずイセーも好戦的ではあるが、敵船といえども船を沈めるという行為自体を楽しむことはできなかった。
「ユーナル、あんた本当は卵から産まれたんじゃないのかい?」
「そうかもな」
 竜魚に同調してか、これから繰り広げられるだろう光景に胸を躍らせているユーナルは機嫌よく応じた。
「気の毒に……。例え気付いたにしても、この速さでは逃げられませんね」
 妙にしみじみとした口調のセノルは本気で敵に哀れみを覚えているようだ。
「自業自得ってやつだよ。『青海国の竜魚』に喧嘩ふっかけたんだから」
 イセーの言葉に、サーリェが首を傾げた。
「ユーナルがこの船に乗っていると知っていたのかしら?」
「知っていようがいまいが、馬鹿な連中だから同じ行動をとったはずさ」
 そう言われて、それもそうねと納得しているあたり、王妃もあの一団を馬鹿だと思っているらしい。
「返答はいかにっ」
 いらだった使者の声が聞こえて、ようやくイセーはその存在を思い出した。
「返事なら決まったよ!」
 甲板から身を乗り出してイセーは大声で応じた。
「顔洗って出直してきな!もっとも、それができたらの話だけどね」
 使者が顔を歪ませるのが見えた。大口をたたきやがってとでも思ったのかもしれない。
「ま、無理だろうなぁ」
「顔は洗えるかもしれませんよ、海水で」
 イセーの背後でそんなことを青年達が言っているが、使者に聞こえるはずはない。
「しかと承った。後悔なさいますな」
「はいはい、あんたらはたんと後悔しな」
 ひらひらと手を振って、イセーは投げやりな調子でつぶやいた。
 どんっと鈍い音がしたかと思うと、悲鳴とともに使者達の体が宙に舞った。
 一番乗りしたらしい竜魚が急浮上して小舟を下から突き上げたのだ。
「おお、うまいうまい」
 げたげた笑いながらユーナルが手をたたく。
 得意げに跳ね上がった竜魚は水しぶきを上げて潜ると突進を続けた。次々と竜魚の影が船底をくぐって現れたかと思うと、敵船めがけて突っ込んで行く。
「これが有名な竜魚の突進ですか。見るのは初めてです。さぞかし怖いでしょうねぇ」
 とは言うものの、セノルの口調はどこまでものんきだ。所詮、他人事である。
「めったにできない経験だ。喜んでいるかもしれないぞ」
 ユーナルだけでなく、見物している他の連中もやんややんやと囃し立てている。マストの上からも、笑い声が降って来た。さすがに風呼びの笑い声はよく通る。見張りの連中と交互に遠眼鏡を使って敵船の様子を見ているようだ。向こうの船の連中はさぞかしあわてふためいていることだろう。
 全ての船が波の下に消えるまでそう時間はかからなかった。逃げ出そうと必死で方向転換した船も、次々に波にのまれていった。ひどいものは、ばっきりと真ん中あたりで船体が折れていた。
「できるもんなら、竜魚で海軍を編成したいくらいだな」
 興奮冷めやらぬ様子で竜魚が跳躍を繰り返すのを眺めていたユーナルがぼそりとつぶやく。
「やめとくれよ、あたしらの仕事がなくなっちまうじゃないか」
 一瞬だけ、竜魚の編成部隊というものを想像したイセーはとんでもないと反対した。
「俺の楽しみもなくなるか」
 ユーナルはにやりと笑った。竜魚に周辺海域を守ってもらうことになれば、ユーナルが王城を出る口実も減ってしまう。
「あの人達、これからどうするのかしら?」
 黙って竜魚の襲撃を眺めていたサーリェが口を開いた。
「どうって何が?」
「近くの島に泳ぎ着くことはできるでしょうけど、その後はどうなるのかしら?」
「ん−、この辺りでは雨が多いから大丈夫だろうよ」
「どうせ、ろくでもない連中ばかりなんだから隔離しとく方が親切ってもんだ」
「反省する機会を与えてやっただけで十分だよ」
「連中の運命は海神に委ねればいい」
 救助なんて絶対にしないという思いがありありと感じられるイセーとユーナルの言葉に、サーリェは頷き、祈りの句を口にした。
「海神様の御加護を得られますように」
 その祈りの甲斐あってか、後日、青海国の船は竜魚に守られているという噂が西大陸に広がったところを見ると、何人かは無事に大陸までたどり着いたようだった。


 青海国の本島はなだらかな丘陵をなし、遠くから見るとその島影は丸底の皿を伏せたような形に見える。
 近づいてくる島影を眺めながらイセーは感慨にふけっていた。
 この二ヶ月という時間が長かったのか短かったのか。
 仕事目的以外の航海は実に久しぶりだった。仕事が厭というわけではないが、たまにはこんな時間があってもいいのかもしれない。気分転換になるし、仕事と距離を置くことで新たに気づくこともある。
「イセー、おまえ、今度は南大陸に行ったらどうだ?お前が西大陸にいると都市連合の連中も詫びを入れにくいだろう」
 少し驚いてイセーは近づいてきたユーナルを見上げた。
「あたしもそう考えていたところだよ。西はしばらくの間、副長と古参の連中に任せてみようかと思っている」
 ユーナルは頷いた。
「南の年寄り連中が若いのをよこせとうるさくてな。ついでに見込みがありそうな奴らを連れて行って仕込んでもらえ」
「そうだね。じいさんも顔を出せと言ってるし……」
 イセーの祖父は島長の地位を譲った後、南大陸に移住し「道楽の」商売に没頭している。わけの分からない骨董品や珍品を集めて売りさばくというのが彼の表向きの商売で、本当のところ売り買いするのは情報だった。
「じいさんに、ソルヤの裏情報を集めるよう伝えてくれ」
「なんだい、ソルヤを潰す気かい?」
 冗談でイセーは言ったのだが、思いの外、ユーナルは真剣な目をしていた。
「機会があればな」
 南大陸でも東部にあるソルヤにわざわざ戦を仕掛けても、青海国が得るものは少ない。ユーナルはソルヤという国が余程気に食わないのだろう。今回のこと以外にも何かあったのかもしれないが、イセーは敢えて黙っていた。ユーナルが気に食わない国であれば、イセーも気に食わない可能性が高い。その機会はそう遠くないうちに訪れるかもしれない。その時には、セノルも快く手を貸してくれるだろう。なにしろ青海国とトルン商会は協定を結ぶことになっている。
 伴走する船にイセーは目を向けた。個人の顔を見分けるのは難しい距離があるが、それでも判別可能な人間もいる。
「いずれコーレンもああなっちまうのかね」
 夏空に眩しいはげ頭を眺めつつ、なんとなしに漏らした言葉にユーナルが即座に反応した。
「あいつは見てくれにも気を使うから、意地と根性で保持しそうだが」
 どうやらユーナルもイセーと同じものを見ていたようだ。やはりあの頭は目を引くらしい。
「きっとセノルはあれを一代で天然ものにするな」
「賭けてみる?」
 ひょいとサーリェが二人の間に顔を出した。期待に藍色の目が輝いている。
 降参とばかりにイセーとユーナルは両手を上げた。
「あんた相手に賭けをするほど、あたしは酔狂じゃないよ」
「負けると分かっている勝負はしない主義だ」
 この少女に賭けで勝てるはずがないことを二人ともよく知っていた。
「つまらないわ。絶対に私の方が当たるとは限らないのに」
「絶対にはずれるともか限らないだろうが。俺もイセーも慎重派なんだ」
「うそつき」
 少しばかりむくれているサーリェの相手をその夫に任せ、部下に呼ばれたのを幸いにイセーはその場を後にした。
 喧嘩好きの王様に賭事好きの王妃様ってのは、釣り合いは取れているけど、人聞きが悪いね。
 そんなことを考えていたイセーは、背後で自分をネタに新たな賭けをしようと国王が持ちかけていたことに気付かなかった。

 王城の見張りがイセーの船を発見するや否や、留守を預かっていた青年は城を飛び出して来たのだろう、王が船を降りるのを港で待ち構えていた。王がまっすぐ城に帰らず、どこかに潜り込むのを阻止すべく迎えに来たのである。王妃が城にいれば、真っすぐに城に帰るだろうが、その王妃が行動を共にしている以上、二人揃って寄り道する可能性は十分にある。
「コーレン、うまくいったか?」
 およそ二カ月ぶりに帰国した王は形式的な挨拶が済むなり、側近の青年にそう尋ねた。
「当たり前です。そちらこそ、うまく行きましたか?」
 余裕綽々でコーレンは応じる。
「ああ。持って帰れるものじゃなかったけどな」
「そんなことだろうと思ってました」
 船を損傷しなかっただけで十分ですと国王が宝を持ち帰るなど全く期待していなかった口ぶりだ。
「返しますよ」
 そう言ってコーレンは玉爾付きの指輪をユーナルの手に押しつけた。指にはめるのは鬱陶しいという王のために、指輪は細い銀鎖に通して首にかけるようになっている。
「ずっと預かってくれても構わないんだがな、従弟殿」
 指輪をぶらつかせながら王が言えば、コーレンはふんと鼻を鳴らした。
「冗談じゃないですよ。外したかったら、さっさと子供をつくることですね」
 ユーナルは肩をすくめ、おとなしく銀鎖を首にかけた。今はまだ子供はいらないとでも思っているのかもしれない。
「そうだ、土産ならあるぞ」
 思い出したとばかりにユーナルは、くいっと顎をしゃくって、二人のやりとりを物珍しげに眺めている黒髪の青年を示す。
「トルン商会の元締めだ。協定を結ぶことになった」
「それはそれは……。よろしければ、後ほど王城においでいただけませんか?帰還祝いのついでに、話し合いをしたいのですが」
 にっこりとコーレンが笑顔で誘えば、セノルも同じように笑顔で応じた。
「喜んで」
「がんばれよ」
 他人事のような顔で声援を送った王の腕をコーレンはがっちりとつかんだ。
「何言ってるんですか、勿論、貴方も同席するんですよ。それに貴方を待っている書類もあるんです、さあ、帰りましょう。王妃様もオルゥー達が首を長くして待ってますよ。イセーさんはお客人を案内してくださいね」
 清々しい笑顔を向けて青年はイセーにも王城に来るよう釘をさした。書類には足がないから逃げないだろうというユーナルの声は無視された。王妃を伴い、王を引きずって行くコーレンをイセーは苦笑を浮かべて見送った。
 そうは見えないが、コーレンが王の帰還を喜んでいるのは確かだ。なにしろ、王が「帰らぬ人」になれば、先王の妹を母に持つ彼が王位を継がねばならなくなる。王位継承権を放棄して嫁いでいるとはいえ、非常時にはその権利が復活するのだ。もっとも、それは権利ではなく、義務と解される。青海国の王家の人間は、王位を継ぎたがらないことで有名だった。
 確かに、ユーナルが王位から逃げ出そうとするならば、コーレンの言うように子供に押し付けるのが一番だ。幸い、王妃の家系では子供は双子や三つ子で産まれるのが「普通」であるらしいから、後継者に困るということはあるまい。
「お二人は従兄弟同士であられたんですね」
 それで留守を任せることができたのかとセノルはようやく腑に落ちた様子だ。青海国を出る前にも、セノルは二人の遠慮のないやりとりを見ていたから、奇異に思っていたのだろう。
「そうだ、セノルは巫女の島に行ったことがあるんだろう?あそこは双子とか三つ子が多いってのは本当かい?」
「ええ。似通った顔が多いので、区別するのが大変ですよ」
「そうかい。それじゃあ、やっぱり祝いの品は多めに用意しておいた方がいいね」
 イセーの言葉に、セノルは軽く目を見開いた。
「王妃様がご懐妊なさったのですか?」
「ん?ああ、違うよ。双子や三つ子で生まれるんなら、王位継承者に不自由しないと思ってさ」
 ユーナルは二人兄弟、コーレンは一人っ子で、色々と大変だったんだよとイセーは説明した。
「他の国ならいざ知らず、青海国では王位継承権を持つ人間が多いほどいいんだよ。押しつけて逃げることができるし、ふさわしい人間を王位に就けることができるからね」
 一応、長子相続制の形式はとっているが、絶対的なものではない。青海国に利益をもたらすことができるのならば、長子でも王位継承権を放棄することができるのだ。何代か前には末子が継ぐ羽目になったという記録が残っているくらいだ。
「うちの一族も、同じようなもんだから、あたしも早いところ、子供を産んでおいた方が良いんだけどね」
 面倒だと髪に手を突っ込んでかきまわすイセーの手が、続くセノルの言葉に止まった。
「私でよろしければ、いつでも協力しますよ」
 穏やかな笑顔で言われたその言葉の意味をイセーは一瞬理解できなかった。青緑の目に浮かんだからかうような表情を見て、イセーはようやくその意味を悟る。
 いつもなら、何言ってるんだいと笑い飛ばすところなのだが、それが今回はできなかった。手をつっこんだままの髪を、くしゃくしゃとかき回す。
「あー、その、まあ……考えとくよ」
 間違いなく、顔が赤くなっていることがイセーには分かっていた。くすくす笑いながら、お待ちしてますという青年に背を向けて、荷下ろしがあるからとイセーはその場を逃げ出した。
 参ったね……。あんな優男は好みじゃないはずなんだけどね。
 首を傾げるイセーには、彼女とセノルがうまくいくかどうか賭けをしようと王が王妃に持ちかけ、賭けにならないと王妃に断られていたことなど知るよしもなかった。

 竜魚に守られた「フォーンの宝」は青海国にもたらされなかった。しかし、青海国はその宝を探索したことにより、富を得ることになる。南大陸諸国の記録上では「秘密裡に」結ばれたトルン商会との協定により、青海国は南大陸での活動域を広げ、ますます繁栄を遂げることになったのだ。その繁栄を「王家の商船団」の女船団長が支えたことは言うまでもない。


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