青海国の魔術師

青海国の魔術師(第2話)

 青海国の王家には「青海国の三真珠」と呼ばれる美貌で名高い三つ子がいる。
 宮廷魔術師にジェナイス・エーレスが就任して間もなく、西大陸に留学していた第一王子が学業を修了して帰国することになり、三年ぶりに「三真珠」が揃うことになった。
 世継ぎである第一王子が来月初めに帰国するとの知らせを受け取った第一王女は思い切り顔をしかめ、第二王子は溜息をついた。
 同じ日に生まれた三つ子だというのに、この反応はあんまりではないだろうかとジェナイスは眉をひそめた。
 なぜか、第一王女付きの侍女のエスリンや第二王子付きの従者のウィレンまで浮かない顔をしている。もしや、余程、第一王子はひどい性格をしているのだろうか。しかし、噂によると、頭脳明晰、公正明大、品行方正、容姿端麗と申し分のない世継ぎであるはずなのだが。
「あいつが、帰って来るのか…」
「あの口うるささだけはどうにかして欲しいわ。双子の貴方はこんななのに、どうしてティレンときたら、あんなに堅苦しいのかしら?」
「その言い方、ちょっとひっかかるな」
 エスリンとウィレンの会話にジェナイスは首を傾げた。
「ウィレンって双子だったの?」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「外見はそっくりなのに、中身は全然違う詐欺みたいな双子よ」
 どうやらこの二人の憂鬱の原因は他にあったようだ。
「第一王子殿下はどんな方なの?」
「セーナル様?私達にはとてもよくしてくださるわ」
「身内には厳しいけどな。それに敵に対しては情け容赦ない。これはフィーアル様も同じだな」
「そうね。フィーアル様より抑えが効くだけで、気性の激しさは同じくらいよね」
「うんうん。それ考えるとルーヴァ様一人浮いてるよな」
 言いたい放題である。もっとも、彼らの主人達は自分達の話し合いに没頭しているので、彼らの会話など聞いてはいない。話し合い、といっても、ほとんど一方的にフィーアル王女がしゃべりまくっているのだが。
「ああ、セーナルが帰って来たら、この平和も終わりなのね!」
「少しは変わっているかもしれないよ。三年も離れていたんだから」
 のんびりとルーヴァルが期待を込めて言う。
「三つ子の魂百までもって言うでしょ。海岸の岩が波に洗われて丸くなったて、セーナルの性格は丸くならないわよ」
「うーん、結婚すれば、変わるかもしれない」
「馬鹿ねえ、妻の前だけではいい顔して、その分、私達にきつく当たって憂さ晴らしするに決まってるわ」
「セーナルが結婚する時期まで、まだ嫁がずここにいるつもりなのかい?」
 ぴくんっとフィーアル王女のこめかみがひきつった。
 わざわざ波風をたてることを言わなきゃいいのに…。
 侍女と従者と魔術師は揃って溜息をつき、耳をふさいだ。


 青海国第一王子セーナル・クァラートゥ・ドリーンは帰国予定日になっても帰国しなかった。船が遅れることはよくあることで、王家の人々はとりたて心配していなかった。しかし、それも王子を迎えに出た船が王子を乗せずに帰港するまでのことだった。迎えの一行が王子と会うはずになっていた港に王子はいず、慌てて留学先の国へ使いを出したが、王子は予定通り出発しており、おまけに見送りの一行は迎えの船に王子が乗り込むのを見届けたとのことだった。港の人々に尋ねても、やはり、青海国の船と同じような船が寄港していたという。
「海賊ではないな」
 国王は報告を聞き終えると言った。彼は子供達と同じ銀髪の主だ。ただし、容貌はさほど似ていない。息子のルーヴァルに比べると、線が太く、いかめしい。
「これほど手間のかかることをしてまで、セーナルをさらうはずがありませんもの」
 フィーアル王女が同意する。
「そんな資金もないだろうしな。よしんば海賊だとしても、裏で糸をひいている者がいるだろう」
「セーナルが騙されるとも思えませんわ。相手の正体を突き止めるために、わざと騙されたふりをしたのではないかしら」
「大いに有り得る話だ」
 困ったものだと王は苦笑する。
「どこの国かは知らぬが、我国に対する宣戦布告というわけだな。すぐに艦隊を用意させよう」
 息子を誘拐された父親にしては、妙に明るい。それどころか、どことなく嬉しげな様子だ。実際、王は久しぶりの海戦に心躍らせていたのだ。
「お待ち下さい、父上。それほど事を荒立てる必要はないでしょう」
 ようやく口を開いた第二王子ルーヴァルが諌める。父王は不服そうに息子を見た。
「ジェナイスにセーナル達を助け出してもらえば済むことです」
「…そんなことが可能なのか?」
 国王に尋ねられ、ジェナイスは目を伏せて簡潔に答えた。
「可能です。ただし、先方が私以上の魔術師を使って、殿下に対し『封じ』の術を使っていなければの話ですが」
「ふむ。率直に言って、そなた以上の魔術師はどのくらいいると思う?」
 そう言われても、魔術師全員と知り合いというわけではないので、困る。ジェナイスはためらいつつ口を開いた。
「…私の知る限りでは少なくとも三人はおります。うち二人は宮廷付き魔術師ですが、どちらも内陸部の王国におりますので、この件に関わっている可能性はないかと」
「もう一人は?」
「…父です。西大陸にいるはずですが、王宮に関わろうとはしませんから、関わってはいないと思います。そもそも西大陸においては魔術そのものが南大陸ほど発展しておりませんから、強力な魔術師はさほどいないと考えられます」
 ただし人間には、と心の中でジェナイスは付け加えた。
 ふーむと唸りながら国王は顎髭を撫でていた。
「我国に魔術師がいるということは知れ渡っているだろうか?」
 これは自身の子供達に向けられた言葉である。フィーアルとルーヴァルは顔を見合わせた。
「いるらしい、とは噂が流れているかもしれませんわ。少なくとも南大陸のダーナン周辺においては」
 自分に強引に言い寄った第三王子に手ひどい報復を加えた王女が言う。
「用心深い人間に念のため魔術を使おうと思わせるくらいには、おそらく」
 この国での初仕事の内容が内容であるだけに、魔術師の存在はさほど知られてはいないだろう。
「ルーヴァの魔術師の力試しには良い機会だな。面白い。よかろう、ジェナイスよ、思い切り派手に魔術を使ってもよいぞ。相手の船を沈めるくらい、喜んで許可しよう」
 何やら期待に満ちた声音である。
 …変わっているのは子供達だけではなかったのだ。やはり親子だ…。
 そんなことを思いつつ、ジェナイスは頭を垂れた。
「かしこまりました」
「では、今すぐ、やってくれ」
 あ、あの…。
 戸惑って、ジェナイスはルーヴァル王子に視線で助けを求めた。
「父上、今すぐとおっしゃられても、魔術は精神力を要するものです。このように人目の多い場所ではジェナイスも術に集中できないことでしょう」
「そうか。では、奥に行こう」
 王は早速、玉座を立った。廷臣達を残して、歩き始める。ジェナイスは唖然としたが、他の人間は皆、慣れているのか驚きもしない。ジェナイスもルーヴァルに促され、奥の間へと移動した。
「まったく父上ときたら、せっかちなんだから」
 フィーアルがくだけた口調で父親に文句をつける。
「おまえ達は前回、見ただろうが、私は魔術を見たことはないんだ。見たいと思って当然だろうが」
 これまたくだけた口調で国王が応じる。
「でも、私も目の前で見たわけではありませんよ」
 ルーヴァルがおっとりと言う。
「見物人がいても、大丈夫かい、ジェナイス?」
「それは、かまいません。それどころか、殿下達がいてくださらないと、術は行えませんし。申し訳ありませんが、鏡を用意していただけますか」
 フィーアルがエスリンに命じて、自室から鏡を持って来させる間に、ジェナイスはこれから行う術について説明した。
「まず、探索の術を行います。殿下達は、探す相手、セーナル殿下の姿をできるだけ、はっきり心に思い描いて下さい。私は殿下達の思念をもとに、セーナル殿下を探します。妨害の術を使われていない限り、殿下達は非常に近しい間柄なので、簡単にできると思います。捜し出したら、『接点』…魔術による目印をつけますので、セーナル殿下の目に見える光景を殿下達に見えるよう鏡に投影することができます」
「では、ウィレン達でも同じことができるわけね?」
 フィーアルが尋ねる。
「ええ。『接点』によって、私はセーナル殿下のもとへ移動することも可能になります。そして、殿下をお連れして戻って来ることもできます」
「何人くらい連れて、一緒に移動できるんだい?」
「限度はまだ試したことがないのでわかりませんが、五人までなら大丈夫です。私と体の一部が触れていることが条件ですが」
「では、僕かウィレンを連れて行って欲しい。君一人が行っても、セーナルは多分、信用しないだろうから」
「それもそうね」
 弟とは違って人並みの用心深さがありますからねとその従者がつぶやくのが聞こえた。彼は自分の主には自己防衛本能が欠落しているんじゃないかと真剣に思う時があると常々言っているのだ。
「私も行ってみたいが」
 国王の希望に口を揃えて子供達は反対した。当たり前のことなのだが王は不服そうだった。
 エスリンが鏡を持って来ると、ジェナイスは早速、術に取り掛かった。王子と王女の手を取り、目を閉じる。意識を集中して探すが、なかなか見つからなかった。
「妨害があるみたいです。…でも、破ることはできます」
 一度、目を開け、術を止める。
「妨害を突破すると、相手の魔術師にすぐ気付かれます。『接点』を取る前に、手順を決めておいた方がよいと思うのですが」
「ティレンの居場所が確認できないと困るな。ジェナイス、相手の魔術師を抑えることは可能かい?」
「あの程度でしたら…。そうですね、不意をつけば、『縛』…金縛り状態にしておくことができると思います」
 攻撃する方が実は簡単なのだが、ジェナイスはそこまで好戦的な性格ではなかった。
「それなら問題ない。まず、その魔術師を始末して、次に兄とティレンを助け出す。ティレンが兄と一緒にいない時のことを考えると、ウィレンが一緒に行った方がいいだろう。それから、船の始末をつける。セーナルの意見に従ってね。これでどうかな?」
 王もフィーアルも頷いた。普段はのほほんとしているが、いざとなれば決断が早いらしいとジェナイスは自分の主を見直した。
「じゃあ、ウィレン、私の後ろで待機して。行きます、と言ったら、肩に手をおいて」
 ジェナイスは再び王子達の手をとり目を閉じた。目標に絡み付く魔術の糸をたどり、魔術師の存在に触れると『縛』の術を仕掛けた。思ったとおり、魔力はさほど強くない。自身の術でがんじがらめにすると、セーナル王子に接触した。二人から手を離す。
 鏡に投影されたのは書物だった。
「大丈夫、この様子だとティレンくらいしか近くにいないわ。気を許してない相手がいる時には読書なんてしないもの」
「西大陸の歴史書だね。後で借りよう」
「よくまあ、飽きもせず本など読んでいられるものだ」
 場違いな父子の感想は無視された。
「では、行きます」
 ウィレンの手が肩に触れた途端、ジェナイスは「跳んだ」。

 忽然と出現した人間に動揺することなく、銀髪の美形は深い青の瞳を向けた。顔のつくりだけなら、ルーヴァルとそっくりだが、まとう雰囲気が違っていた。ルーヴァルがひねもすのたりのたりかなの春の海なら、彼は寒風吹きすさぶ冬の海だ。
「…こんなところで、逢い引きというわけでもなさそうだね、ウィレン」
 深みのある声は容姿以上にルーヴァル王子に似ていた。
「それなら、もっといい場所選びますよ。お迎えに上がりました。ティレンのやつはどこですか?」
 ウィレンがきょろきょろと周囲を見回す。船室は狭いながらも、かなり居心地はよさそうで、さらわれたにしては破格の待遇を受けているらしかった。
「おそらく、甲板にいるよ」
「いったい、甲板で何を?」
「無害そうなふりをして、現在の位置を割り出しているはずだ」
 ぱたんとひざに置いた書物を閉じて椅子から立ち上がる。
「随分、若い魔術師だね」
「ジェナイス・エーレスと申します」
 ばたばたと足音が聞こえる。
「殿下、ご無事ですか!」
 ウィレンそっくりの若者が船室に飛び込んできた。間違いなくウィレンと双子のティレンだろう。ウィレンがその後に続こうとした男をけり倒し、扉を閉めた。
「失礼します」
 ジェナイスは王子とティレンの手をつかんだ。
「ウィレン!」
「よっしゃあっ」
 ウィレンが手を伸ばし、肩に触れる。戸を蹴破って男達が船室になだれ込んだ時には船室は空っぽになっていた。

「お帰り、セーナル」
 国王は世継ぎを笑顔で迎えた。
「ただ今戻りました、父上」
 いきなり故国に移動したことにも動揺を示さず、第一王子は優雅に一礼した。
「犯人は誰よ?」
 挨拶もそこそこにフィーアルが尋ねる。
「…リビエンサの大馬鹿者。茶番に付き合って損したよ」
 心の底まで冷えるような寒々とした声音だ。
「…リビエンサって…もしかして…」
 フィーアルが厭そうに顔をしかめる。リビエンサは西大陸でも東側、青海国に比較的近い位置にある王国だ。
「確かに、あの大馬鹿者なら、やりかねないわね」
「ほぉ。罪作りなことだな、女だけでなく男の心も虜にするとは。さすが我が息子」
 ジェナイスは我が耳を疑った。
 げっとウィレンが声を上げる。
「リビエンサの男色野郎〜?」
「大声を出すな、みっともない」
 鏡に向かい合っているかのようにそっくりのティレンが注意する。
「それで、始末はどうつけるつもりだい、セーナル?」
 弟の問いにセーナル王子は冷たい笑みを浮かべた。現在、構想中らしい。
「…彼の雇った魔術師、彫像のように固まっていたけど、あれは君がやったのか?」
 第一王子付き従者に問われ、ジェナイスはそうだと頷いた。
 その主が興味を引かれたように、彼女に目を向けた。
「魔術師が魔術師の動きを奪うには相手の倍以上の魔力がいるそうだね?」
「あの魔術師、さほどの魔力は持っていませんでした。むしろ手品師と呼んだ方が適切ではないかという程度の者です」
 技術はなかなかのものでしたが、と付け加える。
「やはりそうか。おそらく、顔だけでリビエンサの大公に気にいられて雇われたのだろうとは思っていたが」
 それでようやくジェナイスは犯人が誰であったのかを知った。
 リビエンサは恋愛に関してかなり開放的な国柄である。そこの王弟である大公がかつて第一王子に一目惚したという話はウィレンから聞いた事があった。うちの王子達は何故か男にも女にももてるんだよと同情を込めて彼は語っていた。
「お前も堅い男だな。子供が生まれるわけでもなし、正式に結婚するわけでもなし。門前払いを食わせず、適当に相手してやればいいものを」
 おおらかな国王の発言に子供達は一斉に反論した。
「私は父上とは違い心の狭い人間ですからね。男女の違いにこだわるんです」
「三つ子の兄をお稚児さんにされてたまるもんですかっ。気色悪いっ」
「自分と同じ顔の兄が男といちゃつくのは見たくないです」
 性格は似ていないと言う三つ子だが、この問題に関しては完全に意見が一致しているらしい。
「今度という今度は容赦しませんよ。金輪際、私の視界に入ることのないよう手を打ちます」
 愉しげに氷の笑みを口に浮かべてセーナルはつぶやいた。遅まきながら、国王は自分の発言が息子を本気で怒らせてしまったことに気付いた。だが、怒りを向けられるのは自分でないから、まあ、いいかとあっさり結論を下し、子供達を残して立ち去った。
「ああいう手合は付け上がらせたら駄目なのよ。最初にセーナルを口説いた時に骨の二、三本へし折っておけば良かったんだわ」
「あの時は父上に止められたからね。…そもそも父上が笑って流したのがいけない」
「お陰で、あれ以来、男に口説かれる頻度が急上したからねぇ」
 どうやら国王は自分が窮地に立たされることを予期して逃げたらしい。怒れる三つ子から怪しいオーラが立ちのぼっていた。
 宮廷魔術師はやれやれと肩をすくめた。
 国の中枢にいる人間が恋に狂ったあげく、愛しの君を手に入れようと画策した結果がこの誘拐劇だったというわけだ。
 人間、恋に狂うと、こんなことまでしでかすのかとそら恐ろしくさえある。そう言えば、恋に狂った魔術師が都市をまるごと石に変えたという昔話があった。そんな愚か者にはなるなと父親が言って聞かせたものだ。男の一人や二人、魔術に頼らずつかまえることができなくては、自分の娘とは言えないとかなんとか。ちゃらんぽらんな性格ではあるが、魔術師としての倫理は一応、持ち合わせていた。今頃、どこで何をしているだろう。話し合う三つ子を見ながら、いつの間にかジェナイスは大掛かりな術を使った反動により、深い眠りに落ちていった。


「ルーヴァ様でも怒ることがあるのねぇ」
 感心したようにエスリンが言った。彼らは主人達の話し合いが終わりそうにないので、その場から引き上げ、お茶を飲んでいた。ちなみに、昏倒した魔術師は彼女の部屋へ運びこんでおいた。
「私も些か驚いた。セーナル様のように露骨に厭な顔をなさらないから、ある程度、許容していらっしゃるとばかりに思っていたが」
 双子の兄の言葉に、とんでもないとウィレンが手を横に振る。
「ルーヴァ様って鈍いから、あわやってとこになるまで、相手の意図に気付かないだけなんだ。俺がいなけりゃ、何度も手籠めにされてたね」
 とんでもないことをあっさりと口にする。
「…あなた、そんな危険な状況になるまで放置してたわけ?」
 呆れたようにエスリンが従弟を咎めた。
「最初のうちは、ちゃ〜んと未然に処理してました。だけど、あんまりにも何度も起こるんで、ここはルーヴァ様にも自己防衛本能に目覚めてもらおうと敢えて危険に陥らせてみたわけだ」
 ふうっとティレンが息を吐いた。
「…結果として、ルーヴァル様には学習能力が欠落しているということが判明しただけだった、と」
「そ〜ゆ〜こと。まあ、自分の顔を隠すことが有効な防御手段であることはどうにか分かってくれたみたいだけどな」
 同じ顔を見慣れていると、美的感覚に狂いが生じてくるのか、第二王子は外見に無頓着だった。しかしながら、同じ条件下にあって第一王子は自身の外見を利用する術を備えている。もはや個人差と言うしかないだろう。
「それにしても、どうする気なのかしらね?」
「なだめ役のルーヴァル様が、ああだからな。自業自得とはいえ大公に同情する」
「俺も」
 およそ半年後、リビエンサの大公が精神的障害を理由に役職を解かれたとの知らせが青海国にもたらされたが、青海国の三真珠は黙して何も語らなかった。

第1話】【もくじ】【第3話